地政学講座 第一期前期

世界中のリーダーが必ず学ぶ「地政学」
『地政学が最強の教養である』(SBクリエイティブ)、『13歳からの地政学』(東洋経済新報社)などが20万部を
超えるベストセラーになるなど、エリートのみならず、ビジネスパーソンにとって地政学は最も重要な教養のひとつとなっています。
ですが、日本の大学ではいまだ本格的なカリキュラムは導入されておりません。
そこで今回、日本外交政策学会では他の学会や教育機関に先駆け、「地政学講座」を開講する運びとなりました。
講師として、苫米地英人会長、川上高司理事長ほか、各分野の最前線で活動、研究する専門家も招き、

多様かつ多角的に「地政学」を学ぶことができます。
※本講座は日本外交政策学会員でなくても受講可能です。


川上理事長による解説動画


苫米地会長による解説動画


地政学講座について
【地政学(Geo-Politics)とは】

国家の地理的位置(Geography)や国家をとりまく国際政治的(Politics)な観点から国際情勢を分析し、国家の軍事戦略や外交政策立案をする学問です。また、日清戦争後、日露戦争、ナポレオン戦争、南北戦争が起こっていた時代に軍事戦略から派生してできてきた戦略的学問でもあります。

【地政学の中核的論点】
そもそも世界政治の相克は、「シーパワー」と「ランドパワー」の争いでした。古代ギリシャでいえば、シーパワーのアテネとランドパワーのスパルタの相克で、古代アテナイの歴史家トゥキュディデスの『戦史』に記録されています。これを現在のウクライナ戦争に当てはめるなら、シーパワーのアメリカとランドパワーのロシアによる争いとなります。地政学的に見ると、日本はアメリカのシーパワー同盟に属し、中国はロシアのランドパワー同盟に属しています。

【JFPC地政学講座で学べること、参加のメリット】
地政学という分析ツールをマスターすることにより、米中の覇権争いやウクライナ戦争、また、台湾危機を明確に解明することが可能になります。また基本的な地政学を習得することにより、見えないものが見え、例えば、以下のようなメリットが得られます。

将来の危機を科学的に予知・分析する力がつく
その危機の所在を解明する
その危機に対する処方箋がおのずと解明可能となる

講師プロフィール

苫米地英人(日本外交政策学会会長)

1959年、東京生まれ。認知科学者(計算言語学・認知心理学・機能脳科学・離散数理科学・分析哲学)。カーネギーメロン大学博士(Ph.D.)、同Cylab兼任フェロー、株式会社ドクター苫米地ワークス代表、コグニティブリサーチラボ株式会社CEO、角川春樹事務所顧問、全日本気功師会副会長、米国公益法人The Better World Foundation日本代表、米国教育機関TPIインターナショナル日本代表、財団法人日本催眠術協会代表理事。
マサチューセッツ大学を経て上智大学外国語学部英語学科卒業後、三菱地所へ入社。2年間の勤務を経て、フルブライト留学生としてイエール大学大学院に留学、人工知能の父と呼ばれるロジャー・シャンクに学ぶ。同認知科学研究所、同人工知能研究所を経て、コンピュータ科学の分野で世界最高峰と呼ばれるカーネギーメロン大学大学院哲学科計算言語学研究科に転入。全米で4人目、日本人として初の計算言語学の博士号を取得。
帰国後、徳島大学助教授、ジャストシステム基礎研究所所長、同ピッツバーグ研究所取締役、通商産業省情報処理振興審議会専門委員などを歴任。
現在は米国認知科学の研究成果を盛り込んだ能力開発プログラム「PX2」「TPIE」を日本向けにアレンジ。日本における総責任者として普及に努めている。

川上高司(日本外交政策学会理事長)

元拓殖大学教授、中央大学講師。1955年、熊本生。大阪大学国際公共政策博士。ジョージタウン大学留学(指導教官はレイ・クラインCIA副長官)、アメリカの研究所(フレッチャースクル研究所研究員、ランド研究所客員研究員)で勤務。帰国後、中曽根世界平和研究所研究員、中央政策研究所所長、海部総理の政策秘書、防衛省防衛研究所の主任研究員、その後、北陸大学教授から拓殖大学海外事情研究所所長を経て現職。その間、外務省の国際問題研究所客員研究員、神奈川県庁参与、参議院外交防衛委員会客員調査員、TBSNews Bird特別キャスターも務めた。

講座概要

全10回の講義は終了したため、オンライン受講のみとなります。
今からでも、いつでも学べます。

※本講義は日本外交政策学会員でなくても受講可能です。
※全授業を受講した受講生には修了証を送付いたします。
※受講にあたっては機密保持契約書の締結と写真入り身分証明書の提出を必須とします。申し込み完了後、手続きをしていただきます。
※機密保持契約書の内容はこちらから確認ください。

受講料
地政学講座 第一期前期 全10回一括払い  
15万円

銀行振込でのお支払いとなります。
以下の申込みフォームに必要事項をご記入ください。おって、振込先などの情報をお送りいたします。


地政学講座 第一期前期と後期を受講される方はこちら

地政学講座 第一期前期+後期 全20回一括払い
30万円

※第一期前期の講義は録画動画によるオンライン受講となります。
※「地政学講座第一期 後期」は2024年4月15日(月)より開講

銀行振込でのお支払いとなります。
以下の申込みフォームに必要事項をご記入ください。おって、振込先などの情報をお送りいたします。

講義内容

第1回 苫米地会長と川上理事長による地政学講座


・川上理事長からの地政学の概要說明
・苫米地会長からの最新地政学講義
・苫米地会長×川上理事長 対談式講義

川上理事長から今後の講座予定の解説と、苫米地会長から新たな地政学の話をしていただきます。現在の国際政治は従来の「海を制するものは世界を制す」(マハン)というシーパワー論や、「ハートランドを制するものは世界を制す」(マッキンダー)というランドパワー論では解明できない状況になっています。現在は、陸海空の3次元の地政学から、サイバー、宇宙という4次元、5次元の要素を加えたものへと進化しています。そういった、サイバー地政学、情報地政学、宇宙地政学、地経学といった新たな領域に踏み込んだ新地政学を解説していただきます。


第2回 アルフレッド・マハンの「シーパワー」(地政学概論) 
講師:川上理事長

・マハンの「シーパワー」論を読む!
・欧米系地政学vs.ドイツ系地政学
・「シーパワー」と「ランドパワー」の相克
・両者のクラッシングポイント
・セオドアルーズベルトのオレンジ計画(対日戦争計画)


第3回 中国と地政学
ゲスト講師:渡部悦和(元陸将、第36代陸上自衛隊東部方面総監)/川上理事長講義


・中国の地政学は「一帯一路」にあり
・台湾有事と中国のシーパワー確保
・日本は海のチョークポイント宮古島、石垣島、奄美大島、沖縄本島に陸自を配置
・現代戦と地政学のオールドメイン(陸海空に加え、経済やエネルギー、政治、外交などのドメイン)の認識

●渡部悦和
1978年東京大学卒業、陸上自衛隊入隊。その後、外務省安全保障課出向、ドイツ連邦軍指揮幕僚大学留学、防衛研究所副所長、陸上幕僚監部装備部長、第2師団長、第36代陸上幕僚副長を経て2011年に東部方面総監。2013年退職。元富士通システム統合研究所、安全保障研究所長、元ハーバード大学アジアセンター・シニアフェロー。渡部陸将軍は、ウクライナ情勢をテレビ解説の常連。その分析能力と予知能力の高さは群を抜く。近著に『自衛隊は中国人民解放軍に敗北する』『日本はすでに戦時下にある』『プーチンの超限戦』など著書多数。


第4回 マッキンダーの「ハードランド論」とスパイクスマンの「リムランド論」
講師:川上理事長


・マッキンダー、スパイクスマンの地政学を読む
・マッキンダーの「ハードランド論」 ドイツとロシアには気を付けろ
・スパイクスマンの「リムランド論」 リムランドを制するものはハートランド制し、ハートランドを制するものが世界を制す
・「平和の地政学」(スパイクスマン)
・核の地政学―アジア版NATOはできるのか


第5回 ヨーロッパと地政学――NATOとウクライナ
ゲスト講師:細田尚志(チェコ国防大学インテリジェンス研究所研究員)/川上理事長講義


・ヨーロッパから見たウクライナ情勢
・NATOと日本の関係
・米国は台湾有事に軍事介入するのか

●細田尚志
チェコ国防大学インテリジェンス研究所の細田尚志研究員は、日本人としては、ハートランドの中心地のチェコ・プラハに永住しヨーロッパ情勢を日本に報告する、ヨーロッパきっての分析官である。日本大学で博士号を取得後、チェコ日大使館に専門調査員として勤務後、カレン大学講師(安全保障論)。チェコ人の妻との間に二児がいる。著書に”Geopolitics in the Twenty-First Century”,  “Identity, culture, and memory in Japanese Foreign Policy”など多数。


第6回 ヒットラーの地政学
講師:川上理事長

・ハウスフォーファーとドイツの地政学
・「わが闘争」ヒットラーを読む
・ラッセルの「国家有機体説」と「地政学」の名付け親チェーレン
・ハウスフォーファーの「ランドパワー」


第7回 ウクライナ戦争に学ぶサイバー地政学
講師:川上理事長


・ウクライナとロシア間のサイバー攻防戦
・ウクライナはアメリカにとってヨーロッパ地政学上の“ハブ”
・日本のサイバーセキュリティと重要インフラ防衛の在り方
・ロシアと戦ったウクライナから「戦い方」を学ぶ


第8回 令和日本の地政学

ゲスト講師:中川義章(元陸将、陸上自衛隊第1師団長)/川上理事長講義

・台湾有事から日本有事へ〜日本有事はグレーゾーン事態
・沖縄有事の際の国民保護をどうするのか
・先島諸島からの住民退避は可能か
・台湾有事で日本はポーランドになるのか、ウクライナになるのか

●中川義章
東京大学工学部原子力工学科卒業、マサチューセッツ工科大学修士課程修了。世界平和研究所研究員。統合幕僚監部報道官、中部方面総監幕僚長兼伊丹駐屯地司令、第1師団長、陸上自衛隊研究本部長を経て偕行社安全保障研究委員会事務局長。著書に『デジタル国家ウクライナはロシアに勝利するか!?』『核兵器解体」「ポスト冷戦時代における軍事力の意義』等多数。



第9回 宇宙・サイバー・AIの地政学
ゲスト講師:尾上定正(元空将、航空自衛隊補給本部長)/川上理事長講義

・ウクライナとロシアの戦争は「異次元の戦争」
・日本におけるサイバーセキュリティと重要インフラ防衛の在り方
・国内外の官民連携
・認知戦と情報戦

●尾上定正
奈良県出身、1959年生まれ。1982年防衛大学校卒。1997年ハーバード大学ケネディ大学院修了、2002年国防総合大学戦略修士課程修了。統合幕僚監部報道官、第2航空団司令兼千歳基地司令、統合幕僚監部防衛計画部長、航空自衛隊幹部学校長、北部航空方面隊司令官、航空自衛隊補給本部長などを歴任し、2017年に退官。2019年7月~2021年6月、ハーバード大学上席研究員。現在、企業アドバイザー及び安全保障研究フェロー。


最終回 苫米地会長の地政学講座と講座修了証授与式
講師:苫米地会長、川上理事長

・苫米地会長の地政学講座と総括
・川上理事長からの講座総括
・修了証授与式

今回、地政学という分析ツールの基礎編を受講していただきましたが、米中の覇権争いやウクライナ戦争、また、台湾危機などの解明がより見えてきたことと確信しております。受講生の皆様は、地政学という基本的な理論、歴史的背景の基礎知識を身につけられたばかりでなく、一流の外部講師の方々からの講義を受け、地政学的変動期の現状がどうなっていくかという醍醐味を実感されたことと思います。そして最終回では「地政学講座基礎編修了式」を行います。

前期(オンラインのみ)の受講を希望される方



前期(オンラインのみ)+後期の受講を希望される方

※「地政学講座第一期 後期」は2024年4月15日(月)より開講

本件に関するお問い合わせは以下までお願い致します
日本外交政策学会販売部
pr@jfpc.site