世界中のリーダーが必ず学ぶ「地政学」。
ですが、日本の大学ではいまだ本格的なカリキュラムは導入されておりません。
日本外交政策学会では他の学会や教育機関に先駆け、「地政学講座」を開講する運びとなりました。
※本講座は地政学講座 第一期前期を受講された方のみ受講可能です。
※「前期講座」はいつでもオンラインにて受講することができます。
地政学講座 後期開講のご挨拶
一般社団法人 日本外交政策学会理事長 川上高司より
※前期の講座はこちらから
日本外交政策学会(JFPC)では、2023年9月より「地政学講座 第一期前期」を開講しました。おかげ様で多くの方に受講いただき、修了生には苫米地英人会長から修了証が授与されました。
第一期前期の地政学講座では、チェコのインテリジェンス大学から講師を招聘しウクライナ戦争とヨーロッパ地政学の関係性を語っていただいたり、防衛大臣顧問の空将に能登半島地震における自衛隊のオペレーションを語っていただくなど、白熱した講義が続きました。
こうした第一期前期講座の狙いは、
●人生の到達目標に向かい
●自分の置かれた地政学的位置(Geography=戦略環境)を認識
●地政学的な視座(戦略)から目標達成することの道筋(概論)
を学んでいくことでした。講座の最後には、最終課題として個人の地政学的課題について考え、受講生個々の解答を導くことができたと考えております。
*第一期前期の地政学講座の概略は後にJFPC News 特番に掲載し、配布いたします。
そして後期は前期の「基礎編」から「応用編」になります。受講生の皆様が、地政学的英知をいかに実際のビジネスや人生の進路に活かし、実践するかを学ぶ場となるでしょう。「金融地政学」「エネルギー地政学」「サイバー地政学」「情報知世学」「半導体地政学」「宗教地政学」など、より具体的に地政学を応用することが第一の目的となります。
それぞれの分野で活躍されている、特に金融業界、商社、流通業界などで働いている方々はより活動の幅を広げることができるでしょう。さらにサイバー空間や宇宙という4次元、5次元の世界に地政学も拡散している現在、後期講座では次世代の地政学を論じます。
*なお、後期の地政学講座受講生には特典として、講座の一週間後に「川上理事長のゼミ」がオンラインで開催、受講できます。参加は自由、後期受講生は全員参加費無料となっておりますので是非、ご参加ください。
*オンライン(Zoom)による「川上理事長のゼミ」日程
5月1日(水)、5月20日(月)、6月3日(月)、6月18日(火)、7月1日(月)、7月16日(火)、7月29日(月)、8月5日(月)
日程は変更する場合がございます。その場合は別途ご連絡致します。
地政学講座について
【地政学(Geo-Politics)とは】
国家の地理的位置(Geography)や国家をとりまく国際政治的(Politics)な観点から国際情勢を分析し、国家の軍事戦略や外交政策立案をする学問です。また、日清戦争後、日露戦争、ナポレオン戦争、南北戦争が起こっていた時代に軍事戦略から派生してできてきた戦略的学問でもあります。
【地政学の中核的論点】
そもそも世界政治の相克は、「シーパワー」と「ランドパワー」の争いでした。古代ギリシャでいえば、シーパワーのアテネとランドパワーのスパルタの相克で、古代アテナイの歴史家トゥキュディデスの『戦史』に記録されています。これを現在のウクライナ戦争に当てはめるなら、シーパワーのアメリカとランドパワーのロシアによる争いとなります。地政学的に見ると、日本はアメリカのシーパワー同盟に属し、中国はロシアのランドパワー同盟に属しています。
【JFPC地政学講座で学べること、参加のメリット】
地政学という分析ツールをマスターすることにより、米中の覇権争いやウクライナ戦争、また、台湾危機を明確に解明することが可能になります。また基本的な地政学を習得することにより、見えないものが見え、例えば、以下のようなメリットが得られます。
●将来の危機を科学的に予知・分析する力がつく
●その危機の所在を解明する
●その危機に対する処方箋がおのずと解明可能となる
講師プロフィール
苫米地英人(日本外交政策学会会長)
1959年、東京生まれ。認知科学者(計算言語学・認知心理学・機能脳科学・離散数理科学・分析哲学)。カーネギーメロン大学博士(Ph.D.)、同Cylab兼任フェロー、株式会社ドクター苫米地ワークス代表、コグニティブリサーチラボ株式会社CEO、角川春樹事務所顧問、全日本気功師会副会長、米国公益法人The Better World Foundation日本代表、米国教育機関TPIインターナショナル日本代表、財団法人日本催眠術協会代表理事。
マサチューセッツ大学を経て上智大学外国語学部英語学科卒業後、三菱地所へ入社。2年間の勤務を経て、フルブライト留学生としてイエール大学大学院に留学、人工知能の父と呼ばれるロジャー・シャンクに学ぶ。同認知科学研究所、同人工知能研究所を経て、コンピュータ科学の分野で世界最高峰と呼ばれるカーネギーメロン大学大学院哲学科計算言語学研究科に転入。全米で4人目、日本人として初の計算言語学の博士号を取得。
帰国後、徳島大学助教授、ジャストシステム基礎研究所所長、同ピッツバーグ研究所取締役、通商産業省情報処理振興審議会専門委員などを歴任。
現在は米国認知科学の研究成果を盛り込んだ能力開発プログラム「PX2」「TPIE」を日本向けにアレンジ。日本における総責任者として普及に努めている。
川上高司(日本外交政策学会理事長)
元拓殖大学教授、中央大学講師。1955年、熊本生。大阪大学国際公共政策博士。ジョージタウン大学留学(指導教官はレイ・クラインCIA副長官)、アメリカの研究所(フレッチャースクル研究所研究員、ランド研究所客員研究員)で勤務。帰国後、中曽根世界平和研究所研究員、中央政策研究所所長、海部総理の政策秘書、防衛省防衛研究所の主任研究員、その後、北陸大学教授から拓殖大学海外事情研究所所長を経て現職。その間、外務省の国際問題研究所客員研究員、神奈川県庁参与、参議院外交防衛委員会客員調査員、TBSNews Bird特別キャスターも務めた。
講義日程
(講師や講義内容は変更の可能性があります)
毎月2〜3回(全10回)
開催時間:19時〜20時30分(※第2回より講座開始時刻を変更しました)
※オンライン受講も可能(後日配信)
開催期間途中からの受講も歓迎です。
実施済みの講義は、オンラインにて動画視聴可能です。
※「前期講座」はいつでもオンラインにて受講することができます。
初回 2024年4月15日(月)
苫米地会長と川上理事長による特別講義
・苫米地会長からデジタル地政学の紹介
・川上理事長から地政学講座の紹介
・苫米地会長 ✕ 川上理事長 対談
4/30(火)
第2回講義 サイバー・情報地政学
・ウクライナの認知戦/情報戦
・沖縄へのサイバー攻撃とブラックアウト事態
・ベリングキャット
・ファクトファインディングの常識
・情報をとう生かすか―生き残りの戦略
・インテリジェンスコミュニティー
5/7(火)第3回講義 情報地政学の実践版
※当講座は諸事情により休講とします。追加講座は7/4(木)となります。
5/13(月)
第3回講義 デジタル地政学―ロシアの地政学を読む
ゲスト講師:佐々木孝博(元海将補)
・ランドパワーとシーパワのクラッシングポイントで見るウクライナ情勢
・ロシアとウクライナの戦い
・ウクライナを支援する欧米の状況
・民間軍事会社の実態
●佐々木孝博
1986年、防衛大学校(電気工学)卒業後、海上自衛隊に入隊。その後、米海軍第3艦隊連絡官、オーストラリア海軍幕僚大学留学、護衛艦ゆうべつ艦長、在ロシア日本国大使館防衛駐在官、防衛省情報本部分析部課長、第8護衛隊司令、統合幕僚監部サイバー企画調整官、自衛隊広島地方協力本部長、指揮通信開発隊司令、下関基地隊司令を経て、2018年防衛省退職。駐ロシア防衛駐在官として外交・安全保障の最前線での勤務、初代の統合幕僚監部サイバー企画調整官として防衛省のサイバー攻撃対処指針の制定・サイバー防衛隊の創設に携わった経験などから、ロシアの軍事・安全保障、情報戦、サイバーセキュリティ、インテリジェンス問題などを専門としている。多数の報道番組でロシアの軍事・安全保障(特にロシア・ウクライナ戦争)について解説。
5/28(火)
第4回講義 エネルギー地政学
ゲスト講師:藤 和彦(経済産業研究所コンサルティング・フェロー)
・ロシアのエネルギー地政学
・スパイクスマンの「リムランド論」
・エネルギー戦争の庁舎となるアメリカ
●藤 和彦
1960年、愛知県生まれ。早稲田大学法学部卒。通商産業省(現・経済産業省)入省後、エネルギー・通商・中小企業振興政策など各分野に携わる。2003年に内閣官房に出向(エコノミック・インテリジェンス担当)。2016年から現職。著書に『日露エネルギー同盟』『シェール革命の正体 ロシアの天然ガスが日本を救う』ほか多数。
6/11(火)
第5回講義 半導体の地政学
ゲスト講師:大山 聡(Grossberg代表)
・米国「5G網」の対中経済安全保障
・米大手半導体メーカーによる米政府への苦言
・日系企業による米国規制の拡大解釈
・半導体を制するものは世界を制する
●大山 聡
Grossberg代表。慶應義塾大学 大学院管理工学修士。 1985年東京エレクトロン入社。1996年から2004年までABNアムロ証券、リーマンブラザーズ証券などで産業エレクトロニクス分野のアナリストを務めた後、富士通に転職、半導体部門の経営戦略に従事。
6/25(火)
第6回講義 IT地政学
ゲスト講師:深田萌絵(ITビジネスアナリスト)
・国家防衛の中核をなす通信インフラ
・ウクライナ戦争以降の通信インフラへの攻撃
・NTTが75%を保有する日本の通信インフラ
・日本政府はNTT株を外資に売却するのか?
●深田萌絵(ITビジネスアナリスト)
Revatron株式会社代表取締役社長。早稲田大学卒業。リサーチハウスの株式アナリスト、外資投資銀行勤務後、リーマンショックで倒産危機に見舞われた企業の民事再生業務に携わる。現在はコンピュータ設計、チップ・ソリューション、AI高速処理設計を国内の大手企業に提供する。主な著書に「米中AI戦争の真実」(育鵬社)、「ソーシャルメディアと経済戦争」(扶桑社)、「量子コンピュータの衝撃」(宝島社)、「光と影のTSMCの誘致」(かや書房)等多数。
7/4(木)※5/7(火)休講の追加講座となります。
第7回講義 情報の地政学
ゲスト講師:樋口敬祐(元防衛省情報本部主任分析官)
・小国ウクライナによる対ロシア情報戦
・軍隊以外の「民間軍事会社」「戦争PR会社」「フェイクニュース製造工場」など
・「大砲のウーバーシステム」「AK-47の代わりにスマホで戦う市民」「ロシアの不審死の増加」など
・目に見えない情報をめぐる戦い
●樋口敬祐
1956年長崎県生まれ。拓殖大学大学院非常勤講師。元防衛省情報本部分析部主任分析官。防衛大学校卒業後、1979年に陸上自衛隊入隊。95年統合幕僚会議事務局(第2幕僚室)勤務以降、情報関係職に従事。陸上自衛隊調査学校情報教官、防衛省情報本部分析部分析官などとして勤務。2011年に再任用となり主任分析官兼分析教官を務める。その間に拓殖大学博士前期課程修了。修士(安全保障)。拓殖大学大学院博士後期課程修了。博士(安全保障)。2020年定年退官(1等陸佐)。著書に『2020年生き残りの戦略』(共著・創成社)、『2021年パワーポリティクスの時代』(共著・創成社)、『インテリジェンス用語事典』(共著・並木書房)などがある。
7/9(火)
第8回講義 金融の地政学
ゲスト講師:田村秀男(産経新聞特別記者・編集委員兼論説委員)
・グローバル金融の元締めである米国
・ウォール街きっての親中派の大手投資ファンド
・円安を止める鍵を握るのは日本の投資家と企業
・岸田政権、植田日銀は口先だけなのか?
●田村 秀男(たむら ひでお )
産経新聞特別記者・編集委員兼論説委員。元日本経済新聞編集委員。高知県出身、早稲田大学政治経済学部経済学科卒業後、1970年4月、日本経済新聞社に入社。岡山支局、東京本社産業部、経済部、ワシントン特派員、香港支局長、東京本社編集委員、日本経済研究センター欧米研究会座長など。2006年、日経新聞社を退社。同年12月、産経新聞社に移籍、特別記者・編集委員。2008年から論説委員兼務。早稲田大学政治経済学術院(大学院)講師、早大エクステンション中野校講師。著書に「金融大波乱ーードル、円、人民元の通貨戦争が始まった」(2023年、共著、徳間書店)、「現代日本経済史ーー現場記者50年の証言」(2023年、ワニ・プラス)、「米中通貨戦争ーー『ドル覇権国』が勝つか、『モノ供給大国』が勝つか」(2023年、育鵬社)、「安倍晋三vs財務省」(共著、2023年、育鵬社)、「中国経済衰退の真実」(2024年2月、産経新聞出版)等多数。
7/23(火)
第9回講義 ホロスコープの地政学
ゲスト講座:関口シュン(占星術師、心理占星術研究家)
・占星術の未来予想技術
・トランプ大統領候補の暗殺未遂は予測されたのか
・星の運行から解明するこれからの日本
●関口シュン(せきぐち しゅん)
漫画家、絵本作家、占星術研究家。東京都出身。1957年5月22日、東京都北区滝野川で生まれ、文京区本駒込で育つ。1974年(17歳)、漫画家を志すべく高校を中退、沖縄まで放浪の旅に出る。1975年(18歳)、憧れの漫画家永島慎二に師事。最後の内弟子として3年半務める。1979年(22歳)、独立、月刊「ガロ」で漫画家デビュー。以後、青年誌、少年誌等で活躍。また、児童書、学習関係、絵本などの活動は多岐にわたる。1983年(26歳)、以前より親しんできた占星術をこの頃より本格的に研究、実践をはじめる。1991年(34歳)、この頃より占星術を教える講師としても活躍。2012年4月、生まれ育った東京を離れ、山形県山形市に移住。著書に、『富豪刑事』(原作:筒井康隆、講談社、コミック・ノベルス、1985年)、『男の鑑です』(リイド社、SPコミックス、1987~1988年、全4巻)、『月の力のひみつ』(子どもの未来社、2014年)等多数。
8/1(木)
最終回 苫米地会長の地政学講座と講座修了単位授与式
講師 苫米地会長、川上理事長
・苫米地会長からのデジタル地政学の紹介
・川上理事長からの地政学講座の紹介
・苫米地会長✕川上理事長 対談
※講義日程が変更する場合はお知らせします。
※本講義は日本外交政策学会員でなくても受講可能です。
※受講者は会場でのリアル講座、または、後日配信されるオンライン講座のいずれかを受けることができます。
(遠方の方や都合が合わず、会場でのリアル講座に来られない方は、オンラインで受講してください。講義動画は2週間、ネットで視聴可能です)
※全授業を受講、課題を提出した生徒には修了証を授与します。
※受講にあたっては機密保持契約書の締結と写真入り身分証明書の提出を必須とします。申し込み完了後、手続きをしていただきます。
※諸事情により日程が変更することもございます。
※機密保持契約書の内容はこちらから確認ください。
会場
東京・渋谷駅から徒歩圏内(詳細は受講者にお知らせします)
※会場で受講できない方は、オンラインでの受講も可能です。全受講者に、後日、講義動画の視聴情報をお送りします。
受講料
地政学講座 第一期後期 全10回一括払い
15万円
※本講座は地政学講座 第一期前期を受講された方のみ受講可能です。
※前期講座のみのお申し込みはこちらから。
銀行振込でのお支払いとなります。
以下の申込みフォームに必要事項をご記入ください。おって、振込先などの情報をお送りいたします。
地政学講座 第一期前期と後期を受講される方はこちら
地政学講座 第一期前期+後期 全20回一括払い
30万円
※第一期前期の講義は録画動画によるオンライン受講となります。
銀行振込でのお支払いとなります。
以下の申込みフォームに必要事項をご記入ください。おって、振込先などの情報をお送りいたします。
本件に関するお問い合わせは以下までお願いします
日本外交政策学会販売部
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