地政学講座 第二期 「支配者」の地政学

世界中のリーダーが必ず学ぶ「地政学」
ですが、日本の大学ではいまだ本格的なカリキュラムは導入されておりません。

こうした中、一般社団法人日本外交政策学会では他の学会や教育機関に先駆け、これまで「地政学講座 第一期 前期後期」を開講、多くの方々に受講いただきました。

そして今回、第一回講義2024年9月12日(木)より「地政学講座 第二期」を開講する運びとなりました。
毎回招聘する各ジャンルのトップランナーであるゲストによる講義は、ビジネスパーソンの教養としては一級のものとなります。
混沌とする世界において、「支配者」の地政学から多くを学ぶことはビジネスシーン、そして人生において大きな糧となるでしょう。

皆様、奮ってご参加ください。

※「地政学講座 第二期」はオンラインにていつでも受講することができます。

地政学講座 第二期 開講のご挨拶

一般社団法人 日本外交政策学会 川上高司理事長より
※第一期 前期の講座はこちらから
※第一期 後期の講座はこちらから

日本外交政策学会(JFPC)では、2023年9月より「地政学講座 第一期前期」を、24年4月より「第一期後期」を開講しました。おかげ様で多くの方に受講いただき、修了生には苫米地英人会長から修了証が授与されました。

第二期の地政学講座では「支配者」の地政学を行います。

ロシアのプーチン大統領、中国の習近平国家主席、北朝鮮の金正恩委員長、イスラエルのネタニアフ首相、さらにはほぼ確定とされるアメリカのトランプ大統領誕生と、独裁国家の「支配者」が闊歩する時代となります。

2024年は世界70カ国以上で首相や大統領を決める選挙が行われましたが、ほとんどの国で保守系、あるいは右派リーダーが誕生し、実質的に民主主義ではない独裁主義の国家へと転換、スライドしています。

もはや、地球規模での「地政学的」な国家態勢のスライド現象を止めることはできません。

そうなれば、世界にはロシア、中国、イラン、北朝鮮とならび、帝国化したアメリカ、ドイツ、イタリアなどの国家が覇権を競い合うという、まったく新しい独裁主義国家を率いる「支配者の時代」が到来することになります。

イスラエルの歴史学者のユヴァル・ハラリはすでに、世界的ベストセラー『サピエンス全史』において、「独裁主義帝国はかつての後期のローマ帝国のように、多民族のエリート層により支配され、共通の文化と共通の利益でまとまる。そして世界中の有力な起業家やエンジニア、専門家、学者、法律家たちはこの現象に賛同し、参加者は後を絶たないであろう」と予言しています。

「地政学講座 第二期」では、こうした独裁者時代の「支配者」の地政学を見極めることで、

●個人の生活設計を確固たるものに
●自身が身を寄せる、会社、組織、そして経営する企業の難局を乗り切るスキルを身に着け
●リーダや政治家を目指す人にとっては地政学的大転換期における“その資質”を学ぶ

ことができるようになります。

さらに今回より「地政学講座オンラインゼミ」を新たに開講致します。
ここでは私、川上が時事問題を地政学的に解説するゼミとなり、同時に受講することでさらに知識が深まることになるでしょう。 皆様のご参加、受講をお待ちしております。

地政学講座について
【地政学(Geo-Politics)とは】
国家の地理的位置(Geography)や国家をとりまく国際政治的(Politics)な観点から国際情勢を分析し、国家の軍事戦略や外交政策立案をする学問です。また、日清戦争後、日露戦争、ナポレオン戦争、南北戦争が起こっていた時代に軍事戦略から派生してできてきた戦略的学問でもあります。

【地政学の中核的論点】
そもそも世界政治の相克は、「シーパワー」と「ランドパワー」の争いでした。古代ギリシャでいえば、シーパワーのアテネとランドパワーのスパルタの相克で、古代アテナイの歴史家トゥキュディデスの『戦史』に記録されています。これを現在のウクライナ戦争に当てはめるなら、シーパワーのアメリカとランドパワーのロシアによる争いとなります。地政学的に見ると、日本はアメリカのシーパワー同盟に属し、中国はロシアのランドパワー同盟に属しています。

【JFPC地政学講座で学べること、参加のメリット】
地政学という分析ツールをマスターすることにより、米中の覇権争いやウクライナ戦争、また、台湾危機を明確に解明することが可能になります。また基本的な地政学を習得することにより、見えないものが見え、例えば、以下のようなメリットが得られます。

●将来の危機を科学的に予知・分析する力がつく
●その危機の所在を解明する
●その危機に対する処方箋がおのずと解明可能となる

講師プロフィール
苫米地英人(日本外交政策学会会長)
1959年、東京生まれ。認知科学者(計算言語学・認知心理学・機能脳科学・離散数理科学・分析哲学)。カーネギーメロン大学博士(Ph.D.)、同Cylab兼任フェロー、株式会社ドクター苫米地ワークス代表、コグニティブリサーチラボ株式会社CEO、角川春樹事務所顧問、全日本気功師会副会長、米国公益法人The Better World Foundation日本代表、米国教育機関TPIインターナショナル日本代表、財団法人日本催眠術協会代表理事。
マサチューセッツ大学を経て上智大学外国語学部英語学科卒業後、三菱地所へ入社。2年間の勤務を経て、フルブライト留学生としてイエール大学大学院に留学、人工知能の父と呼ばれるロジャー・シャンクに学ぶ。同認知科学研究所、同人工知能研究所を経て、コンピュータ科学の分野で世界最高峰と呼ばれるカーネギーメロン大学大学院哲学科計算言語学研究科に転入。全米で4人目、日本人として初の計算言語学の博士号を取得。
帰国後、徳島大学助教授、ジャストシステム基礎研究所所長、同ピッツバーグ研究所取締役、通商産業省情報処理振興審議会専門委員などを歴任。
現在は米国認知科学の研究成果を盛り込んだ能力開発プログラム「PX2」「TPIE」を日本向けにアレンジ。日本における総責任者として普及に努めている。

川上高司(日本外交政策学会理事長)
元拓殖大学教授、中央大学講師。1955年、熊本生。大阪大学国際公共政策博士。ジョージタウン大学留学(指導教官はレイ・クラインCIA副長官)、アメリカの研究所(フレッチャースクル研究所研究員、ランド研究所客員研究員)で勤務。帰国後、中曽根世界平和研究所研究員、中央政策研究所所長、海部総理の政策秘書、防衛省防衛研究所の主任研究員、その後、北陸大学教授から拓殖大学海外事情研究所所長を経て現職。その間、外務省の国際問題研究所客員研究員、神奈川県庁参与、参議院外交防衛委員会客員調査員、TBSNews Bird特別キャスターも務めた。

講義日程
毎月2回(全10回) 
開催時間:19時〜20時30分
※講座は終了しました。また、講座はオンラインで視聴できます。

講義内容

第1回 苫米地会長による「支配者の地政学」
講師:苫米地英人(一般社団法人 日本外交政策学会会長)

第2回 「アメリカの地政学の論理と日本」
講師:川上理事長
ゲスト講師:村野将 氏
むらの・まさし
ハドソン研究所研究員。岡崎研究所や官公庁で戦略情報分析・政策立案業務に従事したのち,2019年より現職。マクマスター元国家安全保障担当大統領補佐官らと共に日米防衛協力に関する政策研究プロジェクトを担当。専門は日米の安全保障政策、とくに核・ミサイル防衛政策、抑止論など。

第3回 「プーチン・ロシアの地政学」
ゲスト講師:名越建朗 氏
なごし・けんろう
拓殖大学教授。1953年、岡山県生まれ。東京外国語大学ロシア語科卒。時事通信社に入社。バンコク、モスクワ、ワシントン各支局、外信部長、仙台支社長などを経て退社。2012年より現職。

第4回 「金正恩・北朝鮮の地政学」
ゲスト講師:武貞秀士 氏
たけさだ・ひでし
政治学者。1949年、兵庫県生まれ。慶應義塾大学大学院修了。防衛省防衛研究所教官として36年間勤務。朝鮮半島研究と国際交流を担当。統括研究官を最後に退職。その後、韓国延世大学国際学部教授、 韓国東北アジア国際戦略研究所客員研究員等。 専門は朝鮮半島の国際関係論。北朝鮮に故猪木代議士とたびたび入国。

第5回 「習近平・中国の地政学」
ゲスト講師:近藤大介 氏
こんどう・だいすけ
講談社『現代ビジネス』編集次長。1965年生まれ、埼玉県出身。東京大学卒業、国際情報学修士。明治大学国際日本学部講師(東アジア国際関係論)。2009年から2012年まで、講談社(北京)文化有限公司副社長。新著に『日本人が知らない! 中国・ロシアの秘めた野望』(ビジネス社)、『ふしぎな中国』(講談社現代新書)など、中国を始めとする東アジアの関連図書は34冊に上る。

第6回 「イーロン・マスクと全領域戦
ゲスト講師:渡部悦和 氏
わたなべ・よしかず
第36代陸上幕僚副長。東京大学卒業後、陸上自衛隊入隊。その後、外務省安全保障課出向、ドイツ連邦軍指揮幕僚大学留学、防衛研究所副所長、第2師団長、第36代陸上幕僚副長を経て2011年に東部方面総監。2013年退官。元ハーバード大学アジアセンター・シニアフェロー。現在、渡部安全保障研究所 所長。近著に、『渡部悦和自衛隊は中国人民解放軍に敗北する!?――専守防衛が日本を滅ぼす』(扶桑社BOOKS新書)、『日本はすでに戦時下にある―すべての領域が戦場になる「全領域戦」のリアル―』『プーチンの「超限戦」—その全貌と失敗の本質』(いずれもワニプラス)など著書多数。

第7回 「ゼレンスキー・ウクライナ」の地政学
ゲスト講師:カール・ヘルズバーグ 氏
株式会社Impact Point代表取締役。1991年生まれ、セキュリティコンサルタント、安全保障研究者。学生時代よりインテリジェンス・カウンターインテリジェンスに関する研究を行い、大学院卒業後はサイバーセキュリティに関するコンサルティング業務に携わりつつも研究を継続。2023年に独立した後、カウンターインテリジェンスに関する研究とウクライナで観測されているドローンやサイバー、認知戦等を組み合わせた新規領域混合戦術に関する研究を進めている。

第8回 「独裁者習近平vs 台湾総統頼清徳」
ゲスト講師:澁谷司 氏
しぶや・つかさ
アジア太平洋交流学会会長。元拓殖大学海外事情研究所 附属華僑研究センター長、元拓殖大学海外事情研究所教授。
専門は、現代中国政治、現代台湾政治、東アジア国際関係論。中国語が堪能で、現代中国の情報を駆使して、多数のメディアで中国共産党の崩壊への過程を論評している。

第9回  「ウクライナ情勢 その背景と現在、そして今後」
ゲスト講師:廣瀬陽子 氏
ひろせ・ようこ
政治学者。専門はコーカサスを中心とした旧ソビエト連邦継承国の地域研究、「未承認国家」や地域紛争の研究。慶應義塾大学総合政策学部、同大学院政策・メディア研究科教授。ほか同大学湘南藤沢メディアセンター・所長、同大学KGRI副所長。慶應義塾大学総合政策学部講師、東京外国語大学大学院地域文化研究科准教授、静岡県立大学国際関係学部准教授、慶應義塾大学総合政策学部准教授を経て現在に至る。2018年には国家安全保障委員会顧問に就任。

第10回 修了証授与 苫米地会長による特別講義
講師:苫米地英人(一般社団法人 日本外交政策学会会長)

会場
東京・渋谷駅から徒歩圏内(詳細は受講者にお知らせします)
※会場で受講できない方は、オンラインでの受講も可能です。全受講者に、後日、講義動画の視聴情報をお送りします。

受講料
地政学講座 第二期 「支配者」の地政学 全10回一括払い  
15万円

銀行振込でのお支払いとなります。
以下の申込みフォームに必要事項をご記入ください。おって、振込先などの情報をお送りいたします。

地政学講座 第二期 「支配者」の地政学 月払いコース
1ヶ月35,000円×最大5ヶ月

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一般社団法人 日本外交政策学会・販売部
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