[ロンドン 15日 ロイター] – トランプ前米大統領は今年3月に自身のウェブサイトへの投稿で、来年の大統領選に勝利すればウクライナでの戦争を終わらせ、ロシアとの対立に終止符を打つとともに「私の政権で始めた北大西洋条約機構(NATO)の目的の根本的な見直し作業を完成させる」と約束した。
「ロイター」より 全文は以下よりお読みくだい
https://jp.reuters.com/article/trump-column-apps-idJPKBN2Y20BM
トランプ前米大統領は今年3月に、来年の大統領選に勝利すればウクライナでの戦争を終わらせ、ロシアとの対立に終止符を打つとともに「私の政権で始めた北大西洋条約機構(NATO)の目的の根本的な見直し作業を完成させる」と約束した。
口止め料の支払いに関連した業務記録の改ざんで、34件の罪で起訴されているトランプ前大統領であるが、トランプが大統領に再選される可能性は依然として高い。特に、トランプの機密文書持ち出し問題で起訴されて以来、トランプの人気は一向に落ちないばかりかむしろ増えている。
これは、共和党員の8割余りが、この起訴が政治的動機に基づくとの見方を示しているからである(ロイター/イプソス調査)。
もし、トランプが再選された場合、ウクライナ戦争は終焉し、ロシアや中国との争いもなくなる可能性がある。トランプが「平和の使者」として戦争や争いを終結させることは、いいことか、悪いことか? バイデン支持者にとっては、アメリカが作る「民主主義体制」をぶち壊す「平和の破壊者」に映るだろう。日本はどちらの色眼鏡で見るかが問われる。インドやグローバルサウスはどちらの色眼鏡で見ることも拒否する。
日本は本来ならばグローバルサウスの代表格であるはずだ。
(川上高司/日本外交政策学会理事長)